蟻通神社ブログ
秋祭り「中の番のだんじり」
<中の番のだんじりは、今年の秋祭りの後、修理に出されます。>
明日は、秋祭りの本宮の日です。今日は、神社の役員さん方が、明日の地車の宮入に備えて、神社境内の整備とお掃除をしてくださいました。日なたに出ると暑いぐらいの良いお天気でした。今日は、朝早くから地車の曳行がはじまり、太鼓と笛の音が聞こえてきました。
中の番の地車は、平成7年1月10日に泉佐野市指定文化財に指定されました。地車の設計図が現存し、文久2年(1862)の記述があることから泉南地域の現役地車としては最も古いものであることが確認でき、制作技法やからくり式の構造を持つなど、貴重な事例であることが主な指定理由だそうです。
そのだんじりが、今年の秋祭りが終わったら、修理に出して、リフレッシュされることになりました。相当な年月を経てきているので修理していただいて、生まれ変わって戻ってくる姿を見るのが楽しみです。明日の宮入で舞台の周りを曳かれている地車の姿をご覧になって下さい。
神社だより 蟻通神社の権禰宜 2011年10月08日
秋祭り「だんじりの歌について」
<あすは、いよいよ秋祭りの宵宮です。>
お天気になりそうなので、良かったです。今では、大変な賑わいで人気のある地車ですが、1960年代中ごろから80年ごろは、人気がなかったそうです。青年団の参加者が少なく、自動車でひっぱったことなどもあったといわれています。
また、1960年代の中ごろまでは、長滝の道は舗装されていなくてガタガタで地車も走らなかったようです。その後、道路が舗装され、やっとスピードが出るようになりました。岸和田のお祭りが全国的に有名になり、その影響もあってだんだんと地車の人気が出て、毎年大勢の人で賑わうようになりました。
本宮の午後からは(今年は、9日)、パレードも行われるようになり、やり回しやスピードを出して勢いよく曳く様子を見ることができ、パレードが行われる周辺の道路は、大勢の観客でいっぱいになります。
私が子どもの頃、地車を曳きながら歌われていた歌があります。その当時は、歌の意味が全く分からなかったのですが、「長滝の民俗」に歌詞が載っていました。
牡丹に唐獅子竹に虎 虎追うて走るはまとうない(和藤内) まとないお方に知恵貸そか 知恵の 中山せんがん寺 せんがん寺の 和尚さん 坊さんで べらべらべらしゃっしゃ 西の番のだんじりは 彫り物ようて かじとりじょうずで よく走る
現在でも歌われているのかどうかは分かりませんが、どこから伝わったのか面白い歌詞です。
神社だより 蟻通神社の権禰宜 2011年10月07日
秋祭り「だんじり」について・その6
<長滝中の番のだんじり>
長滝中の四ツ屋根地車を岸和田の大工町から購入したのは、明治23年(1890)です。今から121年ほど前になります。この地車が、1862年に作られてからわずか28年ほどで、長滝へやってきたのは、「皮むき」等の手入れの時期がきたことと、上下動させるという仕組みのあるものよりも、より頑丈で、強い地車が岸和田では、望まれてきたからだそうです。
その頃、中の番では、地車を熱望する住民の声が高まってきていて、待望の地車購入の機会が到来したのです。氏神である蟻通神社に地車を曳きいれ社殿に参拝するためには、大屋根を上下動できうるものが望ましかったのです。
発起人の村の役員さん、住民の方々が浄財を拠出し、大変な思いで四ツ屋根地車を購入することになりました。先日、ニュースで、地車を新調された町の方々が新しい地車を曳いている場面が流れていました。新規購入され、費用は、2億円だそうです。町の代表の方が、「地車は町の宝です。」とおっしゃっていましたが、本当にその通りだと思いました。
さて、明治の時代に地車を岸和田からどうやって運んできたのでしょうか?現代は、トレーラーなどに載せることができますが、明治23年頃は、トレーラーなどないので、なんと岸和田から地車を(牛も参加)曳いてきたそうです。この日は、長滝中の番総出の大行事で、ご婦人方は、早朝からおにぎりや煮しめを作り、それを持って村の人々は、佐野と貝塚の境界のあたりまで出迎えに行きました。蟻通神社で地車の入魂式が執り行われ、村の人々は歓声を上げて喜ばれたそうです。
神社だより 蟻通神社の権禰宜 2011年10月04日
秋祭り「だんじり」について・その5
<2011.10.2 今日は、試験曳きでした。>
去年は雨で参加されている方は、大変でしたが、今年は、ちょうど過ごし易い、良いお天気でした。私は、生まれた時から、この土地に住んでいるので、太鼓と笛の音が聞こえてくるとワクワクして、思わず走って見物に行きました。お祭り本番の日もお天気だとよいのですが・・・。
長滝東の番
長滝西の番
長滝中の番
神社だより 蟻通神社の権禰宜 2011年10月02日
七五三のご祈祷
<七五三のご祈祷の受付をさせていただいております。>
長い暑い夏が終わり、ようやく涼しくなって今日から10月となりました。蟻通神社では、毎年七五三のご祈祷をさせていただいております。
10月末の土曜、日曜。11月の土曜、日曜、祝日。11月15日。 にさせていただきます。どうぞ、お気軽にお電話でご予約くださいませ。
蟻通神社072−465−0897
我が家の息子も、羽織はかま姿の写真が残っております。
今は別人の様ですが、写真を見るたび、小さい頃は可愛らしかったなーと家族で話しています。
お知らせ 蟻通神社の権禰宜 2011年10月01日