蟻通神社ブログ
<寒波到来!>
お宮の四方山話 蟻通神社の権禰宜 2011年01月17日
十日戎の風景
神社だより 蟻通神社の権禰宜 2011年01月09日
十日戎について
<十日戎の風習>
エビスには、夷・戎・恵比寿・恵美須などの字が当てられ、その語源は、異邦人や辺境に住む人々を意味するエミシ・エビスの語に由来するとされています。
古来よりおそらく、生活空間の外部にある異郷から福をもたらす神としてイメージされていたらしいです。もともとエビスは漁民の間で信仰され始めたと考えられます。
その後、中世における商業の発展とともに商業神としての性格をもちはじめ、農業神としての顔もあるそうです。農村では、豊作をもたらす田の神の性格も兼ね、田植えの初苗を供える例もみられます。
また、山村では、山の神と呼ぶところもあり、田の神と山の神が定期的に行き来する、という考えとエビスの信仰が重ね合わされたものと考えられるそうです。
関西では、一月十日に十日戎が行われ、笹に米俵、小判、鯛、大福帳、打ち出の小づちなどを付けた福笹、吉慶(きっきょう)・大宝などの縁起ものを神棚などに飾っておき、毎年新しいものと取り替えると、福が授かるといわれています。大きなものからコンパクトなものまで、いろんな種類の縁起物がありますので、神社の拝殿にどうぞお越しください。
お宮の四方山話 蟻通神社の権禰宜 2011年01月08日
十日戎について
<一月九・十・十一日と十日戎を行います。>
有名な大きな神社と同じように、蟻通神社でも1月9・10・11日の朝9時頃〜夜9時頃までしております。
神社の拝殿では、笹にお飾りをお付けしたものや、さまざまな縁起物を置いております。
当日券もたくさんありますので、どうぞご参拝下さいませ。
また、拝殿では、氏子様の巫女さん(小学6年生までの方々です)が、お神楽を舞います。
お神楽の奉納をさせて頂きますので、神職にお声をかけて下さいませ。
昨年の戎っさんの風景
拝殿で、縁起ものを授与させて頂きます。
昨年のものです。
巫女さんのお神楽奉納の様子。
お知らせ 蟻通神社の権禰宜 2011年01月06日
おみくじについて
「おみくじは、木の枝に結んだ方がいいのですか?」 とよく質問されます。
おみくじとは、一般的に、個人の運勢や、吉凶を占うために用いられているのですが、種類もいろいろとあります。
そもそも占いとは、物ごとの始めに当たって、まず御深慮を仰ぎ、これに基づいて懸命に事を遂行しようとする、ある種の信仰の表れともいえます。
古代日本では、神判といって神に判断をゆだねる裁判が広く行われていたそうです。くじもその一つの方法でした。
中世には、公的で重大なことを決定するのに、くじは盛んに用いられていました。その多くは、神仏の前で行われました。
今日のように個人の吉凶、運不運などを知るためのくじを引くというのは、中世以降に発生したそうです。背景として、この時期に寺社参詣のすそ野が広がり、庶民までもが参加するようになっていったことがあります。
「おみくじ」は単に吉凶判断を目的として引くのではなく、その内容を今後の生活指針としていくことが何より大切なことといえます。
最後に、境内の木の枝などに、その紙を結びつける風習は、もとは、縁結びに限って行われていたものが一般化したものらしいです。大吉だからお家に持って帰るとか、凶は枝に結ぶとおっしゃる方もいらっしゃいますが、そういった決まりは、ないようです。
ですので、木の枝や、神社に設営された場所に結んで帰られても、お家に持ち帰られても、ご自身のお心のままでよいみたいです。
ご自身の引いたおみくじのめぐりあわせに、神秘的なものや運命のようなものを感じて、中に書かれている言葉を読み、自分自身の行動に照らし合わすと、いうことがよいようです。
参考文献:「神道いろは」 神社本庁教学研究所監修
「神社と神々」 井上 順孝監修
蟻通神社のおみくじ掛け(宮司のお手製)
門松の梅の枝におみくじを結んだり 。
お宮の四方山話 蟻通神社の権禰宜 2011年01月05日