<哀しみと不安を抱えながらの新学期となりました。>
例年なら桜の開花を待ち望み、希望と喜びに溢れた春なのに、今年は日本の誰もが、心から喜びをあらわせない春です。 震災から3週間が経とうとしていますが、依然行方不明の方々の数は少なくなっていきませんし、原発の問題もいつ終わりが来るのだろうという毎日です。 被災された方々がこの困難を克服されるのは、本当に大変なことだと思います。また、災害復興の支援に携わっている方々には、頭が下がる思いです。 大阪に住む私自身は、お力になれることは少なく、ただ災害の報道を見ることしかできないのに、気持ちも沈みがちです。そういう気持ちで過ごす人々に、どう考えていったらいいのか教えてくれる新聞のコラムがありました。一部省略して、抜粋させて頂きます。 震災どう乗り越える
『この鬱々と重苦しい毎日を、いきなり晴れ渡った気分で満たす方策はない。だが、うな垂れる必要もない。被災地から隔たった場所に住む人間は、誠実さや活力が他人へ伝搬し得るという事実を思い出そう。 他人を思いやることと、過剰な自主規制や自粛とは直結しない。被害を受けずに済んだ者が何かを楽しんでも、それが「不謹慎」ということになってしまえば心は萎縮しかねない。他人の顔色を窺うような態度は、誰も救えない。
被災者の存在を胸の内に置きつつ、背筋を伸ばして日常を営んでいくことが大切だろう。』
3月29日(火)読売新聞朝刊:春日武彦先生の記事より
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お宮の四方山話 蟻通神社の権禰宜 2011年04月02日 |
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