今年の演目は、能 「融 (とおる)」です。 時代は、嵯峨天皇の時代。融とは源融(みなもとのとおる)で、嵯峨天皇の第八皇子のこと。『源氏物語』の光源氏のモデルだとも言われる人物です。 秋の物語で、紀貫之が歌を詠んで嘆じた 箇所があることから、今年の演目に融を選んでくださいました。 作者 世阿弥 能柄 五番目者 典拠 古今和歌集 今昔物語 場所 京・六条河原院 人物 前シテ 潮汲みの老人 後シテ 融大臣(源融)の霊 ワキ 僧 アイ 所の者 場面 前場 京都 六条 河原の院の旧邸 秋の夕暮れから、満月の照らす真夜中まで。 後場 同じく、真夜中から明け方まで。 |