<蟻通神社の道祖神について> 石は、神霊が宿るものとして、古くから信仰されてきました。 神社もその始まりは、建物などなく、石がおかれていただけで神様がそこに降り立つ場所であると考えられてきました。 全ての石が、信仰の対象とされていたわけではなく、大きさ・形・色・模様・刻みなどに特徴があるものが選ばれているそうです。 長滝には、路傍の石仏や小祠小堂など、数多くの小さな祭祀対象物が存在していました。 現在、境内にあるものは、明治期に蟻通神社に合祀されたか、もしくは、移転の際に移されたものと考えられています。 やはり、特徴のある石が祀られています。移転後もしばらくは、境内の片隅に放置されていましたが、明治100年記念に神社の世話人さんが中心になって現在の形に整備されました。 現在でも、多くのご参拝の方々に信仰されています。
蟻通神社の石の祠さん
昔から、 「頭痛の神」 と 伝えられています。 左の方が、子どもさん、右の大きい方が大人の方用です。 窪んだ部分に頭を入れて、願を懸けてみてください。
「牛神祠」 長滝3番の牛神3社が合祀されました。泉州一帯に多く分布する牛神は、農耕牛の生育を願って祭祀されたものだそうです。長滝では、かつて七夕の朝に牛を川や池で洗ったという慣行があったそうです。昭和30年代頃まで、牛の姿は、よく見られましたが、今では、牛神祭りの伝承は、途絶えています。 |
お宮の四方山話 蟻通神社の権禰宜 2010年11月14日 |
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