<旧暦8月1日は、八朔(はっさく)といいます。> 境内は早朝から蝉の大合唱で、目覚まし時計が要らないくらいです。 8月1日は、古く農家では、その年に取り入れた新しい稲などを、主家や知人などに贈って祝い、同時に豊作祈願・予祝などの行事を行いました。
のちに、この風習が、町家でも流行し、この日に上下貴賎それぞれ贈り物をする習慣を生み、祝賀と親和を表すようになったそうです。 鎌倉後期より、武家社会でもこの風習が取り入れられ、江戸時代には、徳川家康の江戸入城が天正18年8月朔日だったことから、幕府の重要な式日となりました。諸大名や直参旗本は白帷子を着て登城し、将軍家へ祝詞を申し述べる行事が行われました。
8月1日ごろは子どもたちにとっては、夏休みの前半は終わりましたが、まだまだあと1か月、楽しい楽しい夏休みが残っています。神社には、蝉捕りに来られる子どもさんの姿を見かけます。しかし、巷で言われるように外で遊んでいる子どもの姿は本当に少なくなりました。
いろいろな要因があるのだとは思いますが、虫捕り網やカゴなどを持って走り回っている子どもの声が聞こえないのは、何だか淋しいものですね。
参考文献:現代こよみ読み解き事典・柏書房
アブラゼミ発見!近頃少なくないですか?
クマゼミは、たくさんいました。
先日、お近くに住む方が、きれいな模様の鯉を奉納して下さいました。 ありがとうございました。
|
お宮の四方山話 蟻通神社の権禰宜 2011年08月02日 |
|