今年の演目は、能 「融 (とおる)」です。
時代は、嵯峨天皇の時代。融とは源融(みなもとのとおる)で、嵯峨天皇の第八皇子のこと。『源氏物語』の光源氏のモデルだとも言われる人物です。
秋の物語で、紀貫之が歌を詠んで嘆じた 箇所があることから、今年の演目に融を選んでくださいました。
作者 世阿弥
能柄 五番目者
典拠 古今和歌集 今昔物語
場所 京・六条河原院
人物
前シテ 潮汲みの老人
後シテ 融大臣(源融)の霊
ワキ 僧
アイ 所の者
場面
前場 京都 六条 河原の院の旧邸 秋の夕暮れから、満月の照らす真夜中まで。
後場 同じく、真夜中から明け方まで。
<平成27年9月20日 ありとほし薪能公演無事に終了いたしました>
晴天に恵まれ、穏やかな清らかな空気が漂う、秋の夜でした。
今年の演目「鞍馬天狗」では、能楽師、狂言の先生方の素晴らしい演技 。地謡、囃子方の先生方の冴えわたった響き。また今年は、子方の役で、可愛らしくも凛々しいお子様たちも出演してくださったりと明るく楽しい華やかな世界で神社を包んでくださいました。
関わってくださった皆様に感謝いたします。有難うございました。
公開させていただきたい画像がたくさんあるのですが、 少しだけあげさせていただきます。
晴天に恵まれ、清らかな空気の中、能楽「鞍馬天狗」が行われました。
大勢のお客様が来てくださいまして、誠に有難うございました。
この薪能のために時間をかけて関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。
無事に終了して、皆様に喜んでいただけたことが何よりうれしいです。
「撮影担当の方が撮ってくださいました」
プロの能楽師の方々の公演でしたので、一般の方の撮影は禁止とさせていただきました。
素敵な写真を記録してくださいましたので、ご披露させていただきます。
夢あかり北浦様作:オリジナルのあかりです。
蟻通神社オリジナルの作品を作っていただきました。
柄は、着物の生地を切って仕上げてくださっています・馬のたてがみや紀貫之の顔など細かい部分があるので、大変な作業をしてくださいました。
千代松市長様のご挨拶。ご多忙の中を今年もおいで下さいました。
吉野実行委員長のご挨拶。いつも優しい吉野委員長の心に響くご挨拶でした。
可愛らしい小学生の巫女さんによるお神楽奉納。とっても上手でした。大勢のお客さんを前に、みんな緊張した顔をしていました。
山下麻乃先生によるお能の解説。わかりやすい説明をして下さったので、より深く能「蟻通」を集中してみることができました。
かがり火に火が入りました。舞台がいつもと全然違って見えます。かがり台は、神社の氏子さんのお手製です。 かっこいい紀貫之の登場です。
シテ。蟻通神社の宮守の登場です。お能で、傘を持っての演目は、非常に珍しいそうです。
山中先生の謡の声は、素人の私にも非常によいお声だなあと思います。
地謡の声とお囃子の音が心地よくて、聞き惚れてしまいました。
何とこの立派な橋懸かりも神社の世話人をして下さった氏子さんの手作りなのです。
素敵な司会をして下さった佐野さんです。的確にプログラムを進めてくださいました。
別世界にいたようなひと時でした。関わってくださった皆様のおかげだと感謝しております。有難うございました。
カレンダー
記録者
最新の記事
過去ログ