蟻通神社ブログ
能公演のお知らせ
<山中雅志道成寺初演を観る>
「道成寺」
毎年、5月3日に蟻通神社舞殿で、能楽を奉納して下さっています、山中雅志先生が「道成寺」を初演されます。
「道成寺」は能楽師修行の集大成といわれているそうです。舞台は、皆様ご存じの和歌山の道成寺です。シテが大きな釣鐘の中に入る所など、ハッと息をのみます。他にも見どころが多いので、見ている方も目が離せないと思います。是非、公演にお出かけ下さいませ。
日 時・・・平成24年8月4日(土)午後一時始
会 場・・・奈良県新公会堂 能楽ホール 0742-27-2630
住 所・・・奈良県奈良市春日野町101
能楽のお話 蟻通神社の権禰宜 2012年07月24日
山中能舞台
<山中雅志先生の山中能楽堂に行ってきました>
「第六回 エコろうそく能」 の公演が、6月16日にありました。山中雅志先生のお宅の能舞台で公演されました。私は、初めてお伺いしたのですが、非常に美しい舞台で、床もピカピカでした。お手入れが行き届いていて、立派な能舞台での公演を見せて頂いて楽しかったです。
演目 トークショー「今を活躍する女性能楽師」 仕舞 「巴」 仕舞 「松風」 仕舞 「舎利」 独吟 「江口」 知られざる大阪のうたい 半能 「梅」 知られざる大阪の能
女性能楽師の方々が大活躍の公演でした。はかま姿がかっこよくて、憧れます。外は、雨の中でしたが、大勢の方がご観覧にお出でていました。
木で造られた建築物は、なぜか心が安らぎます。
一番前で見せて頂いて、贅沢な時間でした。
風流な景色ですね。
能楽のお話 蟻通神社の権禰宜 2012年06月17日
能楽鑑賞会
<6月7日(木) 泉佐野 妙光寺様にて>
泉佐野市ロータリークラブの方々の中に、場違いだったのですが、飛び入りで参加させていただきました。この日は、囃子方の笛、小つづみ、大つづみ、太鼓の方々の優雅な調べの演奏の後、能の演目がはじまりました。
演目は、「鵜飼」でした。蟻通神社でいつもお世話になっております、能楽師山中雅志先生が後ジテで出演されました。 今日は、地獄の鬼の役で、髪の毛が赤くてふり乱れて、出で立ちもいかにも鬼が着るような強そうな衣装でした。
そして、つけていらっしゃった能面が、江戸時代に蟻通神社に奉納されたとする面なのでした。この日の演目に使えるのでということで、先生が付けて下さることになりました。
その能面についてのはっきりとした由緒がわかっていないのですが、雨乞いに関係があるのではないかといわれています。
普段は、箱の中に入っているただの作り物のお面なのですが、山中先生がその面を付けて登場されると、生きているように感じられ、先生の力強い演技も加わって、本当に鬼が現れたようでした。
妙光寺様の大変立派で、荘厳な本堂で鑑賞させて頂くという、貴重な体験をさせて頂いて有難うございました。
撮影が下手でわかりにくいですが、地獄の鬼です。
能楽のお話 蟻通神社の権禰宜 2012年06月10日
能楽・独鼓『蟻通』が奉納されました。
<5月3日(木)神社の能舞台で能楽奉納がありました。>
今年で第5回目を迎えます、佐野町場ろうそく能の開演に先立ち、ゆかりの泉佐野・長滝蟻通神社で謡と、仕舞が奉納されました。
昨日からお天気が不安定で、かなり心配を致しましたが、午後から時折青空も見えて、雨が上がりました。雨天の場合は、室内の違う場所で奉納をして頂く予定だったので、外の能舞台で奉納をして頂くことが出来て良かったです。
今年も長滝町内会様のご協力を得て、回覧板を回して頂いたので、大勢の方がご観覧に来て下さいました。
30日の体験講座と両方来て下さった方もいらして、誠にありがとうございます。小学生の方も出演され、難しい謡の言葉をよく覚えていらっしゃるな~と感心しました。今年は、女性能楽師の方も奉納され、袴姿がとても凛凛しくて素敵でした。
つづみの音や、太鼓の音、謡の声が、舞台の中で響いて、境内に広がって、何とも言えないよい雰囲気に包まれました。 お忙しい中、ご観覧に来て下さってありがとうございました。
今年も、たくさんの方が来てくださいました。
今年は、小つづみの先生が初登場されました。
小学1年生の方も立派に舞われました。
おなじみの独鼓 「蟻通」 です。
ベテランの能楽師の方のお仕舞
女性の能楽師の方のお仕舞
並んで座られると、本格的な公演の様ですね。
能楽のお話 蟻通神社の権禰宜 2012年05月04日
能楽体験講座、無事終了致しました。
<平成24年4月30日に開催されました体験講座です。>
観世流能楽師・山中雅志先生・山下麻乃先生。金春流太鼓方・上田慎也先生による中身の濃い、楽しい講座となりました。
午前の部は、子ども・親子講座で、能のお話や、蟻通神社のお話、紀貫之のお話を、子どもさんにご説明していただきました。小学生の子どもさんの、明るく素直な質問に、能楽師の先生方は、とてもわかりやすく答えて下さいました。
お話の後は、紀貫之が蟻通明神に奉納した歌を教えていただきました。
『雨雲の立ち重なれる夜半なれば、ありとほしとも、思ふべきかは』という歌です。
この歌を百人一首のような、カルタにしましょうということで、子どもさんたちが手作りカルタを作りました。皆さんとても意欲的で、一生懸命作ってくれました。その後、太鼓の体験でした。本物の牛革を張った太鼓で本格的な打ち方を教えていただきました。声も一緒に出して参加の皆さんが、全員体験させていただいたので、よかったなと思いました。子どもさんの顔が真剣でした。
子どもさんが作ったカルタを、5月3日に展示いたしますので、ご覧になって下さいませ。
午後からは、大人講座でした。大勢の方が、ご参加いただきました。ご参加の皆様本当にありがとうございました。 能の歴史や能「蟻通」の丁寧なご説明や、能面・能装束などのご紹介をして頂きました。その後、仕舞の基本動作ということで、代表の方がモデルになって、扇子の持ち方左手の型や、すり足の歩き方座り方などを教えていただきました。能楽にまつわる裏話なども教えていただき、先生方の楽しいお話に魅了されました。
そして、大人の方も太鼓の体験をして頂き、ご参加の皆様方で、一緒にばちを持つ仕草をして、エアー太鼓で太鼓を打ちました。
最後に「蟻通」の謡曲の中の最後の部分を山中先生のご指導の後、声をそろえて一緒に歌い、非常に盛り上がりました。
講座が無事終了しましたのも、NPO法人泉州佐野にぎわい本舗の方々や能楽師の先生方、サポートして下さったスタッフの方々、長滝町内会様、蟻通神社役員様のご尽力があったからだと感謝しております。
有志の方々で、泉佐野歴史発掘委員会を発足していただきました。今回だけに終わることなく、これからも少しずつ活動していきたいと思っております。ご興味・関心のある方は、泉佐野歴史発掘委員会の会員に、ご加入下さいませ。お問い合わせは、蟻通神社まで。
とっても真剣にカルタづくりに取り組んでいます。
独特のポーズと打ち方が難しいですが、
子どもさんは、すぐ覚えていました。
譜面を見ながら、打ち方を合わせています。
能面にも色々な種類があることがわかりました。
ご参加の方にモデルになって頂きました。ありがとうございました。 お仕舞の基本動作で左手の扱いです。
すり足や、座り方を教えて頂きました。簡単そうですが、自分で実際にすると難しいですね。
皆さん全員で、打ち方の型を教わりました。
最後に蟻通の謡を歌いました。 先生のご指導の後、本格的な謡曲を皆さん声をそろえて上手に歌われました。
能楽のお話 蟻通神社の権禰宜 2012年04月30日