<奈良薪御能>
5月17日(土)の夕方、興福寺南大門跡で催された、薪御能に行ってきました。 新緑のさわやかな気候の中、興福寺衆徒による舞台改めなども拝見できて、世界遺産に囲まれた舞台は、格別の趣でした。
・薪御能とは。
歴史と伝統を誇る奈良の年中行事の中で、代表的なものの一つに「薪御能」があります。
薪御能の源流は、寺院に所属して唐散楽を演じていた猿楽であり、今日の能楽の四座はすべて大和猿楽の流れであります。薪御能の初期は、平安時代の咒師猿楽による興福寺修二月会への参勤を起こりとして、兼ねて春日社にも参勤奉仕した猿楽をついでいます。爾来、鎌倉・室町時代に能を成立させてからは、一層格式の高い演能の場となり、 四座の家元が芸の淵源を尚ぶ意をもって出勤奉仕を続けてきました。
鎌倉時代末期以降は戦乱や社会情勢の変化によって中断されることもあり、明治以後はしばらく廃絶状態が続いたこともあったそうです。昭和27年から、四座の参勤による南大門の儀が復活し、現在まで、保存・継承されています。
参考資料:薪御能パンフレット より
5月3日(土)能楽奉納
神社の舞殿で、第7回能楽の奉納をしていただきました。
平成20年から毎年、観世流能楽師の先生方を中心に、5月3日の午後2時〜3時ころに来てくださっています。
新緑のよいお天気の中、謡の声と和楽器の 荘厳な響きが、神社の静かな境内に広がって清らかなひと時でした。遠方からも観覧にお越しいただいて、ご参加いただいた皆様に楽しんでいただきました。
能楽師の皆様、ご観覧にお越しくださった皆様、ありがとうございました。
毎年必ず演奏してくださいます。独鼓「蟻通」
小鼓のリズムが心地よかったです
プロの方々のお仕舞いと謡にうっとりです。
最後に「蟻通」の一部を皆さんで連吟しました
<第3回 能楽体験講座がありました>
今年で、3回目となりました。観世流能楽師山中先生ご夫妻と大倉流小鼓方上田先生による楽しい講座でした。午前中は、こどもさん対象、午後は、大人の方対象に能の魅力を分かりやすく、能に親しみを持つ体験講座を開かせていただきました。
子どもさんの講座では、紙で能面を作ったり、実際の能面を付けて歩く体験をしたり、小鼓の体験などをしていただきました。どの方もきらきらした目をして、とても興味深く、熱心に受けて下さる姿が印象的でした。子どもさんが楽しんでくれると、こちらも嬉しい気持ちになりました。
5月3日に泉佐野市本町の旧新川家住宅において、第7回ろうそく能「葵上」の公演がありますが、その演目の解説や、装束の着付け、小鼓演奏と謡をご披露してくださいました。 当日のろうそく能が楽しみです。
今日の講座の最後に、「蟻通」の謡を先生と皆さんとで謡いました。音の取り方が難しいですが、大きな声を出すのは、気持ちがよかったです。
5月3日(土)の午後2時〜3時頃に、神社の舞殿で能楽奉納行事がありますので、皆様のお越しをお待ちいたしております。その時に、「蟻通」を一緒に謡っていただく企画がありますので、ぜひ足をお運びくださいませ。
般若の能面づくりをしました。
般若は、怖い顔をしていますが、実は、泣き顔なのだそうです。
目の穴が小さいので、歩くのが難しいです。
みなさん、すり足、上手にできました。
ポンポンと小鼓の気持ちのいい音が鳴りました。
葵上の解説を詳しくしていただきました。
蝶々の刺繍が入った豪華な装束でした。
般若に変身されたところです。
<観月コンサートを終えて>
昨日、神社の舞殿で「観月コンサート」がありました。空は晴れていたので、いつ出るかと待っていたのですが、結局コンサートの終了まで、お月さまは顔を見せませんでした。 でも、天候にも恵まれ、すべてのことに感謝感謝の一日でした。
この日を迎えるにあたって、各方面いろいろな方々に、ご協力とご迷惑をおかけいたしました。
私としましては、歴史のある舞殿を使った催しをして、長滝の方々が護ってきてくださった 神社のことを再認識していただけたらいいなーと思っておりました。
コンサートが無事に終わって、来てくださった方々に楽しんでいただけたのが何よりだと思っております。
このたびのコンサートに関わってくださった皆様に感謝しております。ありがとうございました。
実施に際しまして、私の不手際で、ご迷惑をおかけしたことも多々あると存じます。アドバイス、ご意見などございましたら、神社の方までご連絡をお願いいたします。
(いっぱい写真を撮ろうと意気込んでいたら、デジカメにメモリーカードを入れ忘れたため、終了間際の写真しか撮れず非常に残念なことになりました。)
当日は、大変ご多忙の中、千代松市長さんも来てくださって、ご挨拶もしてくださいました。貴重なお時間を頂戴しまして誠にありがとうございました。
いつもの見慣れた風景とは違って、どこか別世界にいったような気分でした。バタバタしていて、ゆっくり楽しんで観覧することができなかったのが心残りです。
<中秋の名月> 参考:「現代こよみ読み解き事典」より
今年の中秋の名月は、9月19日(木)です。昔は、月の満ち欠けによって、おおよその月日を知り、農事を行いました。十五夜の満月の夜は祭儀の行われる大切な節目でありました。
「中秋」は、旧暦8月15日の称です。また、仲秋とは旧暦の8月をいい、旧暦では7・8・9月を秋とし、各々を初秋・仲秋・晩秋と呼んだのに由来します。
一年で満月は何度もあるのに、なぜ仲秋の名月を最もすばらしいとして鑑賞するのでしょう。それは、秋になると夏や春に比べ空気が乾燥し、月が鮮やかに見えるからだそうです。冬の月も鮮やかに見えますが、鑑賞するには寒すぎるから、中秋の名月を鑑賞することが古くから伝承されてきました。
しかしこの中秋の頃は、台風や秋雨前線などで雨や曇の確率も高めで、月見ができないことも多いようです。今週末台風が来ているようで、お天気が気になりますが、19日は、満月を見ることができるでしょうか。
今年の神社での「観月コンサート」は、満月に近い21日に開催するということなので、その題名にいたしました。この間から天気予報が気になって気になって、何度も確かめてしまいます。テルテル坊主でも作ってみようかと思っています。
コンサートの21日は、あの有名な「オトメゴゴロ」さんのおむすびの出店をお願いいたしました。 とても美味しいので、お越しになられる皆様、楽しみになさってください。
オトメゴコロさんです。
地元泉州の食材を使った手作りおむすびです。いろんなトッピングがあって、
一度食べたら病みつきになるほど美味しいんです。
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