平成二十五年 南都春日・興福寺古儀「薪御能(たきぎおのう)」
5月18日(土)興福寺南大門跡「般若之芝」での薪能の券をお知り合いの方に分けていただいたので、初めて観覧に行ってきました。
古来、薪能といえば、興福寺南大門前の芝生で演じられてきたものを指し、各地の薪能は、戦後これにならったものだそうです。
869年、興福寺修二会で薪猿楽が舞われたと伝えられ、能楽が大成される室町時代には、最も盛況を極めたといわれているそうです。
17日は春日大社舞殿で「咒師走りの儀」18日は春日大社若宮社で「御社上りの儀」が奉納されます。18日午後5時半から興福寺南大門跡「般若之芝」で「南大門の儀」が執り行われます。
この様な儀式は他では見ることができない薪御能だけの特色です。
私は、18日五時半からの儀式を見せていただきましたが、見ている側も、儀式に参加しているような気持ちになり、思わず興福寺衆徒の方々の姿を見つめてしまいました。
観世・金春・宝生・金剛・の能楽四座による能と大蔵流による狂言が演じられました。
興福寺の五重の塔がすぐ側にあって、古都奈良の雰囲気が満載の中での薪御能は、能初心者の私でも非日常の世界を味わえて大変楽しかったです。
小学生の頃からバス遠足と言えば「奈良」でした。その頃は、歴史のある有名な寺社がたくさんあるのに全く興味もなく過ごしてきたので、なんてもったいないことをしていたのだろうと反省しています。
参考資料:薪御能パンフレットより
奈良国立博物館。當麻寺(たいまでら)のすごい宝物がいっぱいでした。
ゆっくり見ることができなかったので残念です。
始まる前の様子です。
準備されているのを見ながら、座席を物色中。
五重の塔が厳かに佇んでいました。
5月3日夕方、泉佐野指定文化財の旧新川家住宅の中庭において「第6回佐野町場ろうそく能」の公演がありました。会場は、たくさんのお客さんで、満席でした。
今年の演目は、「羽衣」でした。 豪華な装束を着けた天女が登場する皆様おなじみのお話です。華麗な舞が見どころの一つで、お囃子とぴったり合って楽しんで見ることができました。
公演の後、山中先生が天女の装束のまま出てきてくださって、一緒に写真をとらせていただきました。
まだまだ能のことはわかっていませんが、舞われる手や足元の動きや顔の動きなどを見られるようになってきました。謡の言葉は、本当は見てはいけないのだと思いますが、解説を目で追いながら鑑賞すると意味がよくわかりました。予習していかないとだめですね。
シテ:天女役の山中先生
新川家のご子孫の方と一緒に
撮っていただきました。
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