蟻通神社ブログ
能楽体験講座、無事終了致しました。
<平成24年4月30日に開催されました体験講座です。>
観世流能楽師・山中雅志先生・山下麻乃先生。金春流太鼓方・上田慎也先生による中身の濃い、楽しい講座となりました。
午前の部は、子ども・親子講座で、能のお話や、蟻通神社のお話、紀貫之のお話を、子どもさんにご説明していただきました。小学生の子どもさんの、明るく素直な質問に、能楽師の先生方は、とてもわかりやすく答えて下さいました。
お話の後は、紀貫之が蟻通明神に奉納した歌を教えていただきました。
『雨雲の立ち重なれる夜半なれば、ありとほしとも、思ふべきかは』という歌です。
この歌を百人一首のような、カルタにしましょうということで、子どもさんたちが手作りカルタを作りました。皆さんとても意欲的で、一生懸命作ってくれました。その後、太鼓の体験でした。本物の牛革を張った太鼓で本格的な打ち方を教えていただきました。声も一緒に出して参加の皆さんが、全員体験させていただいたので、よかったなと思いました。子どもさんの顔が真剣でした。
子どもさんが作ったカルタを、5月3日に展示いたしますので、ご覧になって下さいませ。
午後からは、大人講座でした。大勢の方が、ご参加いただきました。ご参加の皆様本当にありがとうございました。 能の歴史や能「蟻通」の丁寧なご説明や、能面・能装束などのご紹介をして頂きました。その後、仕舞の基本動作ということで、代表の方がモデルになって、扇子の持ち方左手の型や、すり足の歩き方座り方などを教えていただきました。能楽にまつわる裏話なども教えていただき、先生方の楽しいお話に魅了されました。
そして、大人の方も太鼓の体験をして頂き、ご参加の皆様方で、一緒にばちを持つ仕草をして、エアー太鼓で太鼓を打ちました。
最後に「蟻通」の謡曲の中の最後の部分を山中先生のご指導の後、声をそろえて一緒に歌い、非常に盛り上がりました。
講座が無事終了しましたのも、NPO法人泉州佐野にぎわい本舗の方々や能楽師の先生方、サポートして下さったスタッフの方々、長滝町内会様、蟻通神社役員様のご尽力があったからだと感謝しております。
有志の方々で、泉佐野歴史発掘委員会を発足していただきました。今回だけに終わることなく、これからも少しずつ活動していきたいと思っております。ご興味・関心のある方は、泉佐野歴史発掘委員会の会員に、ご加入下さいませ。お問い合わせは、蟻通神社まで。
とっても真剣にカルタづくりに取り組んでいます。
独特のポーズと打ち方が難しいですが、
子どもさんは、すぐ覚えていました。
譜面を見ながら、打ち方を合わせています。
能面にも色々な種類があることがわかりました。
ご参加の方にモデルになって頂きました。ありがとうございました。 お仕舞の基本動作で左手の扱いです。
すり足や、座り方を教えて頂きました。簡単そうですが、自分で実際にすると難しいですね。
皆さん全員で、打ち方の型を教わりました。
最後に蟻通の謡を歌いました。 先生のご指導の後、本格的な謡曲を皆さん声をそろえて上手に歌われました。
能楽のお話 蟻通神社の権禰宜 2012年04月30日
能楽奉納のお知らせ
<平成24年5月3日(木・祝)です>
第5回、佐野町場ろうそく能の開演に先立ち、ゆかりの泉佐野市長滝、蟻通神社舞殿において、世阿弥作「蟻通」の謡と独鼓、仕舞 等が奉納されます。
昨年は、大勢の方々がご観覧にお出でて下さいました。
今年も例年通り実施されますので、皆様のお越しをお待ちしております。
日 時:平成24年5月3日(木・祝) 午後2時〜3時頃
場 所:泉佐野市長滝814 蟻通神社 舞殿
入場料:無 料
以下は、当日のプログラムです。
能楽のお話 蟻通神社の権禰宜 2012年04月22日
佐野町場ろうそく能の公演
<第5回 佐野町場ろうそく能公演のお知らせ>
今年で第5回目を迎えます、旧新川家住宅(泉佐野市指定文化財・泉佐野ふるさと町屋館)の中庭で能楽公演が開催されます。ろうそくの竹灯りが幻想的な雰囲気で、別世界にいるような気持ちになります。
一部は、開場4時半・開演5時で、「能楽ほんもの体験」(チケットお持ちで希望者のみで、事前にお申し込みが必要。)
二部は、午後6時半開場・開演午後7時で、「独鼓:蟻通」と「能楽:通小町」の公演があります。(能楽師山中雅志先生の解説付き)
※ お問合わせ・お申込みは、旧新川家住宅へ。 TEL・FAXは072−469−5673です。
能楽のお話 蟻通神社の権禰宜 2012年04月17日
能の体験講座まだまだ募集中です。
<4月30日の神社で能の体験講座。>
先週の4月8日は、神社で祈年祭が行われました。朝からぽかぽかと好いお天気に恵まれました。神社の桜も満開で、日本各地でお花見日和の一日だったようです。
昨年は、震災の直後で、日本中がお花見を楽しむ気持ちにはなれなかったのを思い出します。先月から震災から一年ということでテレビや新聞などで報道がされていますが、がれき、原発、放射能などなど問題が山積みなのがよくわかりました。
時を経ると物事の記憶が鮮明でなくなるのですが、まだまだ忘れてはいけないと改めて思いました。自分にできることを続けていけるようにと考えていす。
さて、4月30日(月・休み)の神社社務所で開催されます 「能の体験講座」 ですが、まだまだ募集しておりますので、ご興味のある方はぜひお申し込みくださいませ。
能楽師の先生方が、普段はなかなか目に触れることのない貴重なものやお話をご用意して下さっていますので、どうぞご期待下さい。
町内会長さま・神社の役員さま方が拝殿に向かわれます。
移転してきたので、歴史の重みは少ないのですが、 私は、蟻通神社の明るくて、清らかな風景が好きです。
祈年祭が終わって、幟を片づけて下さっています。
能楽のお話 蟻通神社の権禰宜 2012年04月13日
日航ホテルで能体験セミナー
<ホテル日航関西空港での能体験講座>
平成24年4月7日、ホテル日航関西空港で、「初めての伝統芸能 能体験と長者御膳を愉しむセミナー」に参加致しました。 講師は、観世流シテ方の山中雅志先生です。日航ホテルのきれいな場所でセミナーがありました。まずは「能」の基礎知識についてのお話があって、次に泉佐野市にまつわる「蟻通」のご説明。能装束や能面のお話等を楽しくして下さいました。
そして、能の装束の着付けをご参加の男性をモデルにして、詳しく見せて下さいました。能面を実際に付けさせて下さったりなど初めて見たり聞いたりすることが多かったので、大変楽しかったです。
最後に謡「蟻通」の一部分を先生と一緒に謡いました。大きな声を出すのは、気持ちよかったです。
セミナーの後は、和食レストラン「花ざと」の『長者御膳』の、美味しいお食事を頂きました。お土産に「泉佐野長者小判」を頂戴したりなど、有意義な日を過ごさせていただきました。
2階 和彩「花ざと」さんの前に、蟻通神社や、 江戸時代の食野家に関する展示が置かれています。
「蟻通」などで使われる能面です。 「蟻通」の宮守の装束を着装されます。
能装束の特殊な袴
髪は、馬の毛で作られたものだそうです。能面をつけて冠をかぶられると、本物の能楽師の方のようですね。
参加者の方々が能面を体験されています。目の部分が空いていますが、両目で焦点を合わせて見ることが出来ず、どちらか利き目で物を見るということになるので、距離感が分からないそうです。能舞台に柱があるのは、位置や距離の目安にするためなのだそうです。
能楽のお話 蟻通神社の権禰宜 2012年04月08日