蟻通神社ブログ
<能について。続き>
「東京にある国立能楽堂です」
私自身は、文楽・能や今、話題の歌舞伎など古典芸能を本格的に観たことがなかったので、国立能楽堂の威厳のある立派な建物を初めて拝見して、少し、気後れしてしまいました。
緊張しながら観ていました。演じていらっしゃる内容や、動作や形の意味など難しいことは理解できていないのですが、
能舞台独特の雰囲気を味わうことができて、うれしく思いました。
本物を自分で観て・感じることの大切さが、よくわかりました。
能楽のお話 蟻通神社の権禰宜 2010年12月16日
能「蟻通について」
<能舞台>
蟻通神社 能舞台(舞台の建立は寛永5年{1628}といわれていますが焼失)
江戸時代、大名たちが能狂言を奉納して一般市民にも観覧を許し、
神社に舞台が寄付されたそうであります。その後、万治年間に再建されたものが 現在の能舞台と言われています。
<東京国立能楽堂にて 「蟻通」 を初めて観賞しました>
平安時代の清少納言「枕草子」や紀貫之「紀貫之集」の蟻通神社の伝承を引用して、
世阿弥の謡曲「蟻通」が作られました。
私自身は、本などで読むだけで、実際の「能 蟻通」を観たことがなく、一度、機会があれば観たいなと思っていました。
今年(2010年・平成22年)、春、夏と何回か、それぞれ違う能楽堂で上演されることがわかりました。
そして、国立能楽堂の職員の方とのよい出会いがあり、七月七日、東京の国立能楽堂に「蟻通」(能・金剛流)を観賞することができました。生まれて初めて「蟻通」を観ることができて、大変感激しました。
能に関しましては、全くの素人で、いろいろとわからないことも多かったのですが、
紀貫之が蟻通神社に和歌を奉納したという説話に基づいて舞台が進んでいくので、舞台の展開をよく理解することができました。
国立能楽堂には、たくさんの方が観賞に訪れていらっしゃって、能楽ファンの方に「蟻通」を知っていただけてうれしく思いました。
これから、少しずつ能のことを勉強していきたいなと思いました。
能楽のお話 蟻通神社の権禰宜 2010年12月11日