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蟻通神社ブログ

マンガのお話
<家業の跡取り息子のお話>

 前回、ブログを投稿してから3週間以上サボってしまいました。

今日は、今まであまり目にしたことがない宗教の聖職者をテーマにしたマンガをご紹介します。
 読売新聞夕刊やpenという雑誌にピックアップされていたのを見て、早速購入して読みました。題名は、「さんすくみ」で、小学館から発行されています。内容は、神社、お寺、キリスト教の教会の後継ぎの青年3人が繰り広げる、さわやか青春物語です。

 読んでいて、「うん、そうそう」と、思わず言ってしまいそうな場面がたくさんあって、作者の方は、現場の事をよく知ってはるなーと感心しました。現実にはどの世界も、もっともっと大変なことがあるのだと思いますが、今まで知らなかったお寺や教会のことも書かれていて、興味深く読みました。
 
 私自身も家業を継いで今に至っているのですが、小さい頃から 「お前が継ぐんやで」 と言われ続けてきたため、学生の頃は、すんなり 「はい」 といえない時もありました。先日、学生時代の拡大クラス会があって、懐かしいメンバーと楽しい時を過ごしました。

 近況報告で、「実は、神社の娘で後を継いでいます。」 と言ったら、友人たちがとても応援してくれ、前向きに励ましてくれたのです。私自身は、まだまだ修行中という感じで、自信を持てない時の方が多いので、皆の温かい気持ちが大変嬉しくありがたかったです。

 頑張ろうというエネルギーが湧いてきて、久しぶりにブログを更新することができました。大人になっても、褒められたり、応援してくれると嬉しくてやる気が出るし、非難されるとへこんで落ち込むので、子どもはもっとそうだなーと改めて思いました。
子どもをあまり褒めずに育てた私は、反省を致しました。

参考資料:「さんすくみ」「読経しちゃうぞ!」 絹田 村子著(小学館)
       「pen」 :阪急コミュニケーションズ
       「読売新聞夕刊」 

お宮の四方山話 蟻通神社の権禰宜 2011年11月27日



平成23年・七五三について
<お子様の無事成育を祈願する伝統的な神道の習俗です>

 蟻通神社にも氏子崇敬者の方々のお子様が、七五三詣りにいらっしゃいます。現代では、 男児は3歳と5歳、  女児は3歳と7歳に行われています。七五三詣りの意義については、いろいろなところで目にする機会があって、ご承知の方々も多いと存じますが、今年も書かせていただこうと思います。

 3歳は、髪置きのお祝いがいわれです。子どもは、生まれると髪を剃って短くしていますが、やや成長すると髪を伸ばします。髪を頭に置くについての祝いの儀式がこれです。鎌倉時代から始まったそうで、公家では2歳、武家では3歳、時代によっては男児は3歳、女児は5歳となっていましたが、江戸時代に至って男女とも、3歳で行うことになりました。

5歳は、袴着のお祝いがいわれです。初めて袴を着ける祝いで平安時代にはすでに行われていました。昔は身分の高い家では男女とも袴を着けたので、男女ともに行いましたが、江戸時代に庶民の間に流行するようになってからは、5歳の男児の祝いになったそうです。

7歳は、紐落とし・帯解きのお祝いがいわれです。幼いうちは着物に付け紐をしますが、やや成長すると紐を取り去った着物を着け、帯を用います。すでに室町時代には、行われていたようで、当初は男女とも9歳で行われたそうですが、江戸時代末期からは、7歳の女児だけのお祝いとなりました。

 これらのお祝いは、いずれも月日が一定していなかったのですが、江戸末期から今日のように11月15日に行うようになり、名称も総称して七五三と呼ぶようになりました。七五三に固定したのは、奇数を陽の数とするの思想に基づいていると考えられているそうです。
 
 大人の厄年が体力の変化する段階を示しているのと同じように、三歳・五歳・七歳は医学的に見ても子どもの発育の節目の時期です。
 
 3歳で言葉を理解し、5歳で知恵づき、7歳で歯が生えかわるというような大切な時期に無事の成長を祈ることは、子を思う、親心の自然な流れから起こったものであるといえるでしょう。

参考資料:「神社神道の常識」より
お宮の四方山話 蟻通神社の権禰宜 2011年10月29日



重陽の節句
<9月9日は重陽の節句でした>

 重陽(ちょうよう)の節句は、五節句のひとつです。しかし、現在の日本では、9月9日だからと言って、とくに何か目立った行事をすることが少ないように感じます。その理由を調べてみるのも面白いかもしれません。
 さて、重陽とは、易でいう陽数の極である九が重なることで、重九(ちょうく)ともいうそうです。昔中国では、奇数を陽の数としていたので、陽の極である九が二つ重なる9月9日は、大変にめでたい日とされました。邪気を払い長寿を願って、菊の花を飾り、酒を酌み交わして祝ったとされています。
 
 日本へは、平安の初めに伝わり、宮中の儀礼となり、「寒菊の宴(重陽の宴)」が催されました。菊酒を飲んだり、菊の香りを含ませた綿で身をぬぐう被綿の風習などもあり、邪気を払い延命長寿を願います。菊節句ともいわれます。
 私が習っている華道の流派では、伝統的な季節ごとの花をいけて楽しみます。9月9日はいわれの通り菊の花を用いた、いろいろな花態をいけます。それぞれの季節のお花を見ると、ホット心が和みますね。

お宮の四方山話 蟻通神社の権禰宜 2011年09月10日



お盆について
<盂蘭盆(うらぼん)>

 旧暦7月15日を中心に行われる先祖の霊を祀る仏事。俗におぼん・盆という。関東地方では7月15日に行われ、関西地方では、月遅れの8月15日に行っているところが多いそうです。
 お盆は、7月13日、夕方の迎え火に始まり、16日の送り火に終わります。祖先の霊を自宅に迎え、父母の恩を謝し、種々の供物を死者の霊にお供えして、お経をあげ、冥福を祈って、亡くなった方が苦しみから逃れられるように祈ります。

 盂蘭盆とは、梵語で倒懸(さかさづり)になっているのを救うという意味で、あの世の苦しみを受けいている先祖を供養し救うという仏教行事です。日本では、1年の中で正月と対をなす重要な行事です。仏教の行事なのですが、日本古来の風習の要素も多分に含まれています。
 
 それは、昔からあった祖霊祭の名残で、古来から日本では、初秋に祖霊を迎え、饗応し、送るという神祭りが行われていました。これと結びついて、祖先霊を供養する仏事となりました。広く一般に普及したのは、近世になってからだそうです。
 お盆には、そうめん、うり、なす、スイカ、ほうずき、なし、ぶどう、などが供えられ、瓜やなすでつくった牛馬も飾ったりしますが、これに精霊を載せて迎えるという意味があるそうです。
 お盆の行事として迎え火・送り火・盆踊りなどがあります。
盆踊りは本来精霊を迎えてなぐさめ、送り出す目的のものであったと考えられています。  

 ニュースで、被災地の方々がお墓参りされている様子や、初盆を迎えられたお家の前でその土地に古くから伝わるお盆の供養の風景が放送されていました。盆踊りは現在では、娯楽的な要素が強くなっていますが、本当は哀しみの気持ちを残しながら行われていたものなのだというのがよくわかりました。

長滝では、8月14・15・16日の3日間、長滝西のスーパー松源横の広場で盆踊りが行われます。

参考文献:現代こよみ読み解き事典(柏書房)


お宮の四方山話 蟻通神社の権禰宜 2011年08月14日



奈良県立万葉文化館に行ってきました。
<七夕祭が催されていました。>

 万葉文化館が10周年を記念して、七夕祭のイベントを開催されていました。その中に、「うちわに楽しい模様を描こう」という講座が開かれるのを知りまして、行ってまいりました。

 まずは、行きの近鉄特急の中で、とても良い出会いがありました。隣に座られた女性の方が、気さくに話しかけて下さって、車中楽しい時間を過ごしました。私が橿原神宮駅で降り際に、暑い中で大変だからとアイスノンの冷却ジェルシートを下さいました。

 全く見ず知らずの者なのに、親切にしていただいて、本当に嬉しかったです。わたしは電車の中では、すぐに居眠りをするのが常なのですが今日は珍しく起きていまして、その方とお話がはずみました。私は、何もお返しをするものを持っていなくて申し訳なかったのですが、ありがたく頂戴しました。
 
 冷却シートを頂いたからとかではなく、そのお気持がとってもうれしくて、好い一日が過ごせそうな予感がしました。駅でバスを待っている間、非常に暑かったので、助かりました。お隣に座られた方、今日は、どうもありがとうございました。

 さて、うちわの絵のほうは、日本画家の先生のご指導を受けてから、スタートしました。岩絵の具なども使用することができて、独特のきれいな色で描かせていただきました。

 テーマを決めず自由にということでしたが、発想が豊かでないと難しいものでした。子どもさんも参加されていましたが、すらすら筆を運んでいて、素直に描かれている方がかえって味わい深くなるのかなと思いました。

 19時からは木村 弓さんのコンサートだったのですが、帰宅が遅くなるので残念ながら諦めて帰りました。帰る頃、太陽が出る中で少し雨が降り出したので、大きな虹を見ることができました。今日は、暑かったですが、心地よい一日でした。


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万葉文化館の入口

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せんと君がいました。

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体験講座


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竹林が広がっていました。



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水田のみどりがとても美しかった。

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大きな虹が見えました。

お宮の四方山話 蟻通神社の権禰宜 2011年08月07日



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