泉南地域のだんじりのはじまりは、元禄13〜16(1700〜1703)年に岸和田藩主の岡部長泰が京都の伏見稲荷を勧請し、城内に稲荷社を建築したときに「車付引檀尻」を城内に引き入れた時と伝えられます。史料上には、延享2(1745)年に初めてみえます。このころのだんじりは、長持ちのような箱に車をつけただけの簡単なもので、太鼓をのせて打ちながら曳いたようです。泉佐野市内の記録として古いのは、文政3(1820)年に上之郷の机場と上村が合同で「古き檀尻」を所持していたというものです。しかし、だんじりがどのような発展過程を経て、現在のような形になったのかは、よく分かっていないそうです。(参考文献) 泉佐野の歴史と文化財第6集「泉佐野の祭り」 編集:泉佐野市教育委員会