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蟻通神社ブログ

末社さん・その3
<蟻通神社の末社さんについて>
 本殿に近い方から3つ目の末社さんです。
3.住吉神社
  ●ご祭神・・・底筒男(ソコヅツノオ)命・中筒男(ナカヅツノオ)命・
          表筒男(ウワヅツノオ)命・
         息長足姫(オキナガタラシヒメ)命(神功皇后)
  
  ●ご神徳・・・禊祓・海上渡航の神としての信仰を中心に、
          産業・文化・外交・貿易の神。
          また農業・和歌の神として広く崇敬されてきました。

●本社は、大阪市住吉区に鎮座される、全国に祭られる住吉神社の総本宮、住吉大社です。旧官幣大社、『延喜式』明神大社、摂津国一宮の大変有名な神社です。

 ご祭神の筒男神三柱は、住吉大神と総称されますが、イザナギが禊祓をしたときに生まれた神々であります。
 遣唐使は、出発に際して航海安全を願い参拝するのを常としていました。また、古くより朝廷の崇敬を受けましたが、源頼朝や足利尊氏らの武将にも崇敬されました。


●旧社地の蟻通神社は、熊野街道沿いに鎮座し、その立地から行路の安全を祈る旅人の信仰を集めたと考えられています。このような関係からか、蟻通神社の信仰は、沖を行く漁師の海上安全にかかわる儀礼にも及んでいたそうです。

 
 かつて、佐野浦には、「有通帆下げ松」「帆かくし松」などと呼ばれる沖からの目印松が数本存在していました。
 
 うち、「有通帆下げ松」は、佐野松原の上善寺山に生える二本松をさし、この松は明治時代の佐野名所絵ハガキになったほどの銘木で、漁師が沖より神社ご在所印の松として礼を正して帆を下げたそうです。
 残念ながらこの松は、昭和17年に立ち枯れし、現在上善寺と蟻通神社にその根の一部が保管されています。
 こういった伝承から、非常に有名な住吉神社さんを当神社で、お祀りさせて頂いているのかなと(由緒は、不詳なのですが)私個人は、想像しています。
お知らせ 蟻通神社の権禰宜 2011年06月16日



末社さんその2
<末社さんの神社名とご祭神についてその2>

本殿に近い方から、3つ目の神社についてです。

2.多賀神社
  ● ご祭神・・・伊邪那岐大神・伊邪那美大神
  ● ご神徳・・・長寿祈願の神

● 本社は、多賀大社です。滋賀県犬上郡多賀町に鎮座されている、式内社の有名な神社です。

 中・近世には、伊勢・熊野と並び庶民の参詣が盛んであり、「お伊勢へ参らばお多賀へ参れ、お伊勢はお多賀の子でござる」などと民間で歌われました。

 神宮寺配下の坊人が各地に配札を行って信仰を広めました。特に長寿祈願の神として信仰され、豊臣秀吉が生母の延命を祈る願文を書いていることなどで有名です。

 蟻通神社も、親孝行の神として信仰されていたから、祀られたのでしょうか?または、神社に付属していた神宮寺宗福院の関係で信仰が広まって、末社さんとしてお祀りするようになったのか、残念ながら詳しいことは、分かっていません。

参考文献:「神道事典」弘文堂
お知らせ 蟻通神社の権禰宜 2011年06月14日



四社の末社さんについて
<それぞれの神社名とご祭神について>

残念なことに四社ともなぜ、蟻通神社に祀られているのかは、不詳なのです。
しかし、どんな神さまをお祀りしてもいいわけではないので、当神社にお迎えさせて頂く、道理があったのだろうと考えられます。

ご本殿に近い方からです。

1.愛宕(あたご)神社
  ● ご祭神・・・伊邪那美命
  ● ご神徳・・・火伏せ・火防の神として信仰されています。

● 本社の愛宕神社は、京都の愛宕山に鎮座されている、式内社の有名な神社です。全国の愛宕社の本社、火伏せの神です。 
大宝年中に役小角(えんのおずね)と泰澄(たいちょう)の創建といわれています。9世紀には、神仏習合の山岳修行霊場として栄えていたそうです。
 
 民間では、各地に愛宕講が組織され、主に若宮に対する火伏せの信仰で、「火廼要鎮(ひのようじん)」と書かれた神札と樒の枝を受ける風習があります。

 京都の町屋のお台所の壁などに、この神札が貼ってあるのを見たことがありませんか?
          
お知らせ 蟻通神社の権禰宜 2011年06月13日



蟻通神社の旧社地
<蟻通神社の森>


  熊野街道沿いの参道(昭和初期)

 参道_0003.jpg

 旧蟻通神社は、高い樹木が生い茂って薄暗く、子どもにとっては怖いくらいだったそうです。権現山など小山がいくつもあり、参道筋には、檜、杉、松、椎などの大木が生えていて、大きな木は、3,4人で抱えるほどの大きさがありました。

 参道でもっとも目立ったのは、松で、ついで檜でした。社務所の裏には、山桃があり、桜、榊などもありました。神社の境内は、3町ほどあり、東側に広がっていました。

 移転の際に神社の松は、払い下げ、売買され、家の建築材料にされたそうです。移転後の境内配置については、移転前の配置を忠実に再現されています。ご本殿は、コロを使ってそのまま引いて運んで移したそうです。

 この頃のことを記憶されている方が、少なくなってきまして、郷土の歴史を研究されている先生方が、聞き取りされた貴重な史料や本を書いて下さっているので大変ありがたいです。

 戦時下で、地元の氏子の方々も大変ご苦労された時代に、神社を移してでも存続させようとして下さったのは、尊いことだなと改めて感じます。
お知らせ 蟻通神社の権禰宜 2011年05月29日



中島裕司先生の個展のお知らせ
<蟻通神社の本殿板絵を製作して下さった中島先生の個展です>

 今年、当神社の「本殿の板絵」並びに「紀貫之の絵馬」の原画制作をして下さいました、日本美術家連盟会員で河南町の画家、中島裕司(なかじま ひろし)先生が個展を開かれます。

テーマは、『二つの飛鳥』━中島裕司の風景画展━です。

● 大阪の『近つ飛鳥博物館』 
5月29日(日)〜6月19日(日)
10:00A.M.〜17:00P.M(月曜日は休館)
  TEL 0721−93−8321(代)

● 奈良明日香村『画廊飛鳥』
6月22日(水)〜6月26日(日)
10:30A.M.〜17:00P.M(無休)
  TEL 0744−54−5533

素敵な「二つの飛鳥」で開催される先生の作品展に、どうぞおでかけくださいませ。

先生の個展のパンフレットです。

明日香_0001.jpg


明日香_0002.jpg
お知らせ 蟻通神社の権禰宜 2011年05月22日



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