長滝には、番や隣組の他にも小路という、集落内をとおる小さな道に面した家々が所属する組織があります。
昔は、笠屋小路・町出・中小路・宮小路・札場小路北出・札場小路南出がありました。
小路に所属している家の人々でも、日常生活を送る上で小路という集団を意識することはほとんどないようです。現在は、中小路(帝釈講)・宮小路(中宮座)・北出(天野座)で、講が行われ、共同体としての小路の氏神の管理運営もされています。
かつては、全ての小路に小祠がありましたが、明治40年に蟻通神社へ全ての小祠が合祀され、蟻通神社の摂社となりました。
天保8年(1837)年の長滝村絵図に、昔の位置のいろいろな小祠が記されています。
昭和初期になると、宮小路の中之宮神社、中小路の帝釈天社、札場小路の天野社は、元々鎮座していた場所に再び勧請され、現在でも小路の神として祀られています。
例年、それぞれ、9月頃に例祭が行われています。
参考資料:「長滝の民俗」泉佐野市史編纂委員会
天野社
帝釈天社
中之宮神社
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