蟻通神社ブログ
末社さんその2
<末社さんの神社名とご祭神についてその2>
本殿に近い方から、3つ目の神社についてです。
2.多賀神社 ● ご祭神・・・伊邪那岐大神・伊邪那美大神 ● ご神徳・・・長寿祈願の神
● 本社は、多賀大社です。滋賀県犬上郡多賀町に鎮座されている、式内社の有名な神社です。
中・近世には、伊勢・熊野と並び庶民の参詣が盛んであり、「お伊勢へ参らばお多賀へ参れ、お伊勢はお多賀の子でござる」などと民間で歌われました。
神宮寺配下の坊人が各地に配札を行って信仰を広めました。特に長寿祈願の神として信仰され、豊臣秀吉が生母の延命を祈る願文を書いていることなどで有名です。
蟻通神社も、親孝行の神として信仰されていたから、祀られたのでしょうか?または、神社に付属していた神宮寺宗福院の関係で信仰が広まって、末社さんとしてお祀りするようになったのか、残念ながら詳しいことは、分かっていません。
参考文献:「神道事典」弘文堂
お知らせ 蟻通神社の権禰宜 2011年06月14日
四社の末社さんについて
<それぞれの神社名とご祭神について>
残念なことに四社ともなぜ、蟻通神社に祀られているのかは、不詳なのです。しかし、どんな神さまをお祀りしてもいいわけではないので、当神社にお迎えさせて頂く、道理があったのだろうと考えられます。
ご本殿に近い方からです。
1.愛宕(あたご)神社 ● ご祭神・・・伊邪那美命 ● ご神徳・・・火伏せ・火防の神として信仰されています。
● 本社の愛宕神社は、京都の愛宕山に鎮座されている、式内社の有名な神社です。全国の愛宕社の本社、火伏せの神です。 大宝年中に役小角(えんのおずね)と泰澄(たいちょう)の創建といわれています。9世紀には、神仏習合の山岳修行霊場として栄えていたそうです。 民間では、各地に愛宕講が組織され、主に若宮に対する火伏せの信仰で、「火廼要鎮(ひのようじん)」と書かれた神札と樒の枝を受ける風習があります。
京都の町屋のお台所の壁などに、この神札が貼ってあるのを見たことがありませんか?
お知らせ 蟻通神社の権禰宜 2011年06月13日
四社の末社さんの修繕が終わりました。
<足もとも、きれいになりました。>
智恵神社や末社さんの足元の敷石が、樹木の根が成長して押し上げられ、傾いていました。 そのため、ご参拝の皆様には、ご迷惑をおかけいたしておりました。今回、敷石を一旦掘り出して、平らになるように整備していただきました。 末社さんの周りがきれいになりましたので、どうぞご参拝くださいませ。
お宮の四方山話 蟻通神社の権禰宜 2011年06月12日
蟻通神社の摂社・末社の続き
<現在、修復中です。>
智恵神社以外の四つのお社が、少々傷んでまいりましたので、只今修繕させて頂いております。ご参拝の皆様には、ご迷惑をおかけいたしまして、申し訳ございません。 現在の四社ある末社さんは、移転前の昭和10年1月に工事竣工されたものです。それより前のお社は、昭和9年9月21日の台風で被害にあって、破損したようです。そのときに境内の樹木もたくさん倒木したそうで、その木を使用して、現在の末社さんを建てて頂きました。
●移転前(旧社地)の四社の末社さん
生えている樹木が、今よりもはるかに背が高いのがわかります。
お宮の四方山話 蟻通神社の権禰宜 2011年06月06日
神社の摂社、末社について
<境内にある小さなお社>
摂社(せっしゃ)、末社(まっしゃ)も本社に附属する神社ですが、現在では、特に両者を区別する規定はなく、本社の管理下にある小規模神社の呼称として用いられています。
戦前の旧官国弊社においては、摂社と末社を区別する基準が設けられました。 摂社に該当する条件として、まず、本社御祭神の荒御魂や后神・御子神を祀った社のほか、御祭神と関係のある神や地主神など特別な由緒がある社となっていました。
こうした基準に当てはまらないのが末社であり、摂社は、末社より上位に置かれていました。 現在でも摂社・末社の呼称は、戦前の基準による区分をそのまま用いていることがありますが、特に本社との由緒の深い神社には、摂社の呼称が用いられています。 摂社・末社については、本社と同一の境内地で祀られている境内社と、境内地外で祀られている境内外社といった区分もできます。
蟻通神社の境内地の東側に摂・末社が祀られています。本殿に近い方から、智恵神社・愛宕神社・多賀神社・住吉神社・和泉五社という順に並んでいます。また、太鼓橋を渡って本殿に近い方から、弁財天社・足神神社となっています。
境内にある摂・末社です。
お宮の四方山話 蟻通神社の権禰宜 2011年06月06日